近畿地方に営業路線を持つ大手私鉄といえば近鉄(近畿日本鉄道)ですが、近鉄グループは鉄道事業だけにとどまらず、観光業や小売業など、様々な業種に参入しており、一定以上の株を保有していると様々な株主優待を受けることができます。
近鉄の株主優待を受けるには、毎年3月31日と9月30日のそれぞれの時点で1,000株以上を保有していなければなりません。優待の内容は大きく、乗り物の乗車券と株主優待券の2種類があります。
乗り物の乗車券には、沿線観光施設招待乗車券、株主優待乗車券、株主優待乗車証の3種類があります。沿線観光施設招待乗車券と優待乗車券は、近鉄の鉄軌道線全線で使用でき、1枚で片道の普通運賃が無料になります。沿線観光施設招待乗車券は1,000株以上の株主に一律4枚、優待乗車券は保有株式の数が10,000株以上51,000株未満の株主に対して、株式数に応じて4~16枚配布されます。保有株式の数が51,000株以上の株主に対しては優待乗車券ではなく、優待乗車証が株式数に応じて1~10枚配布されます。優待乗車証は定期券となっており、有効期間であれば近鉄が営業している鉄軌道線全線に加えてバス路線のほぼ全線が乗り放題になります。この優待乗車証は持参人方式となっており、株主以外の者もこの乗車証を使って鉄道やバスに乗車することができます。ただし、優待の対象は普通運賃のみとなっており、特急を利用する場合は特急券の購入が必要となるので注意が必要です。
一方、株主優待券は1,000株以上保有の株主に一冊分が一律で配布されており、近鉄沿線の観光施設や、近鉄グループが運営している百貨店やゴルフ場、宿泊施設を優待割引料金で利用することができます。